事務職はなくなる!?AI時代を生き抜くための「Webスキル」習得のすすめ

AI時代を生き抜くためのWebスキル習得のすすめ_PCを開く女性のイラスト

ここ数年、AIや自動化ツールの普及によって私たちの働き方にも大きな変化が起きています。

業務効率化や人手不足の解消などの恩恵も多い一方で、「事務職」やレジ係をはじめとする「接客業」など、これまで社会で重要な役割を果たしていた職業が、近い将来には減少していくという予測があります。

社会の大きな転換点を前に、「この先、どうやって働いていけばいいんだろう?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、そのような方におすすめしたいAI時代を生き抜くための「Webスキル」について、わかりやすくご紹介します!

この記事は、このような方におすすめします!

「事務職」「接客業」など…いまの仕事の将来が不安
AI時代にも負けないスキルを身につけたい
これからの時代に求められる人材になりたい
効率的かつ低コストでスキルを習得したい
リスキリングとしてWebスキルの習得に関心がある

※世界経済フォーラム「仕事の未来レポート2023」より

目次

事務職がなくなるって本当!?「未来人材ビジョン」の予測とは

ロボットと人間の握手
A子さん

ねぇねぇ。昨日雑誌で「10年後になくなる仕事」という特集を読んだんだけど、そこに私が長年やってきた事務職がランクインしてたの。
転職も考えているんだけど、将来的に強みになるようなスキルもなくて…。

Bさん

いまは、AIの普及も急速に進んでいるからね。
もちろんすぐに事務職がなくなることはないと思うけど、不安だよね。

事務職の未来

経済産業省は未来人材ビジョンの中で、
2050年には、事務職や販売従事者の労働需要が2020年比で約4割減少するとの見込みを示しました。

その一方で、IT技術者をはじめとするエンジニアの労働需要は約4割増加すると見られています。

AIや定型業務の自動化ツールが普及することによって
産業の構造が大きく変わり、労働市場で求められる人材も変化していくことが予想されています。

製造業の労働需要の予測
【出典:経済産業省「未来人材ビジョン」p.23】

事務職にも「+α」のスキルやリスキリングが必須に!将来求められる能力とは?

それでは、これからの未来を生き抜いていくために、私たちにはどのような準備が必要なのでしょうか?

そのためのヒントを「未来人材ビジョン」の中にある「56の能力等に対する需要」から読み解いていきたいと思います。

このデータでは、人間の能力を56項目に整理したうえで、未来の働く現場で求められる能力について、次のような予測をしています。

56の能力等に対する需要
【出典:経済産業省「未来人材ビジョン」p.20】


現在は、「注意深さ」「まじめさ」また「粘り強さ」といった能力が重視されていますが、
将来は、問題発見力」「的確な予測また情報収集コンピュータスキル」といった能力が、社会から求められるようになることがわかります。

そしてビジョンのなかでは、未来の社会で活躍し続けるために、これらの能力に応じた+αのスキルアップや、リスキリングが不可欠であることも強調しています。

AIや自動化にも負けない!事務職の次世代スキルにおすすめ「Webスキル」とは?

スケッチブックにSkillという文字
  A子さん

事務職でも、これから先は新たなスキルを身につけていくことが求められているんだね!
でも、未来に必要な能力を磨くためには、具体的にどういうスキルを身につけたらいいんだろう?

Bさん

おすすめしたいのはWebスキルの習得だよ!
事務職+αのスキルとしても申し分ないし、将来的にはWeb業界へキャリアチェンジできる可能性もあるよ。

 A子さん

そうなんだ。でも、「Webスキル」っていうと、プログラミングとかコーディングとか…初心者の私にはどれも難しそう。

Bさん

大丈夫!最近は、初心者でも使いやすいツールがあるし、気軽に挑戦しやすいよ。
そうそう!A子さんが好きなSNSも、仕組みを理解して戦略的に運用ができれば、立派な「Webスキル」になるんだよ。

初心者からでも挑戦しやすいおすすめのWebスキル

具体的に「Webスキル」とはどういうスキルなのでしょうか。

ここでは、「Webマーケティングスキル」と「Webデザインスキル」の大きく2つに分けてご説明します。

Webマーケティングスキル

Webマーケティングとは?

Webマーケティングとは、インターネットを活用して、ユーザーにマッチした商品・サービスや情報を効果的に届け、集客や売上、認知度アップを目指す手法のことです。

みなさんのなかでも、ネット検索やSNSで表示された広告を見て、商品の購入やサービスへの申し込みを決めた経験がある方もいるのではないでしょうか?

Webマーケティングでは、ユーザーを深く理解し、競合の分析や、Google Analyticsなどの専用ツールを活用してユーザーの行動を数値で分析しながら、目標達成に向けて改善を繰り返していけるのも面白いところです。

初心者でも、基礎を学べばSNSやブログ投稿など身近なところから挑戦しやすい分野です。

※Webサイトの訪問者数やユーザーの行動を数値で確認できるツール

Webマーケティングスキルがあるとできるようになること

Webマーケティングのスキルや考え方は、専門領域だけではなくみなさんの日常業務にも役立つヒントがたくさんあります。

ここからは、Webマーケティングスキルがあるとできるようになることについて、身近なところから少しWebの専門領域に関する内容まで、幅広くご紹介します。

1. 相手の目線で考えられるようになる

Webマーケティングで大切なことは、「ユーザーが本当に求めているものは何か?」を正しくとらえ、その情報や商品・サービスをわかりやすく届けることです。

ユーザー目線で考える力は、Web上での集客はもちろん、相手のニーズに合わせてわかりやすい伝え方が求められる、会議資料の作成やお客様対応、また上司への報告にいたるまで、日常業務にも非常に役立つスキルです。

2. 集客につながる魅力的なSNS投稿ができる

InstagramやXをはじめとするSNSの運用は、手軽に始められるWebマーケティングのひとつです。

SNSは、お互いにコミュニケーションをとることができるため、ユーザーとの信頼関係を築くためにも重要なツールです。

フォロワーや閲覧者の「いいね」やコメント欄での反応を見ながら投稿内容を工夫するだけでも、集客や認知度のアップを目指すことができます。

ユーザーの反応や行動を数値で確認できる分析ツールもあるため、Webマーケティングを学ぶと、より戦略的にSNSを活用することができます。

3.「PDCAサイクル」で改善を続けていける

Webマーケティングでは、目標を達成するために「PDCAサイクル」を回していくことが重要です。

PDCAサイクルを回すとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つのステップを繰り返しながら継続的に改善を繰り返していく手法です。

PDCAサイクルは、広告やSNS運用の数値改善にも役立ちますが、日常生活や日頃の業務改善にも活用することができるので、覚えておくと便利な手法です。

たとえば、家計の見直しにも、PDCAサイクルは便利です。

支出計画を立てて(P)、お金を使い(D)、
月末に支出を振り返って(C)、改善点を洗い出す(A
改善点を踏まえ、翌月の新たな支出計画を立てる(P)…

このような感じです。学習やエクササイズの目標達成にも使えるので、みなさんもぜひ活用してみてくださいね!

4.数値やデータに基づいた意思決定ができるようになる

Webマーケティングでは、Google AnalyticsやSNSの分析ツールなど使い、ユーザーの行動や広告の効果を数値で分析する場面が頻繁に訪れます。

感覚や推測に頼らず、客観的な数値に基づいて次に実行すべき施策や改善点を判断することができるので、チーム内の意思決定もスムーズに行えます。

また、数値やデータは、提案が必要なシーンにおいても内容に説得力がうまれるため、上手に活用できると、交渉力やプレゼン力にも大きな差が出ます。

5.仮説思考能力が身につく

「仮説」を立てる力は、Webマーケティングにおいて重要なスキルの一つといえます。

例えば、ユーザーから思うような反応を得られなかった場合があるとします。

その際、考えられる原因に仮説を立てて検証していくことによって、効率的に問題点を特定し、解決策の糸口を見つけることができます。

6.競合他社の戦略や成功事例を分析し、ビジネスに活かせるようになる

Webマーケティングでは、競合他社のWeb上での成功事例や戦略を分析するプロセスが必要です。

そのなかで、自社の強みや独自性、また不足している部分に気づきながら改善をすすめることができます。

また、いつも目にしている広告から、ターゲット層やプロモーションなど、様々な情報が読み取れるようになるのも楽しいところです。

7.ターゲットに合わせたWeb広告を作成し、運用することができる

SNSやネット検索を利用していると、よく目にするのが「Web広告」です。

これらの広告は、主に特定のターゲット層に向けて宣伝するために作られ、表示されることが一般的です。

Webマーケティングを学ぶことで、ターゲットに合った広告案を作成し、効果的に運用する力が身につきます。

また、Webデザインスキルもあわせて身につければ、たとえば、ターゲットに合わせたSNS広告案を考え、バナー広告の作成、運用までを1人で完結することも可能です。

8.キーワードを意識した検索エンジン最適化(SEO)ができる

検索エンジン最適化(SEO)とは、検索結果で自分のWebサイトを上位に表示させるための方法です。

ユーザーが問題を解決するためにWeb上でどんなキーワードを使って検索するかを考え、それを文章やサイト構成に反映させることによって、検索エンジンに「役立つ内容」と判断され、検索結果の上位に表示されやすくなります。

SEOの知見があると、戦略的にWebサイトの訪問者数を増やすことができます。

このように、Webマーケティングスキルは、Web領域だけではなく、みなさんが日頃携わる様々な業務のアップグレードにも役立つスキルです。

Webマーケティングスキルで育まれる「未来対応の能力」

さて、みなさん。

この記事の最初の方に紹介した「未来の働く現場で求められる能力」を覚えていますか?

実は、その中に挙げられていた多くの能力は、Webマーケティングスキルを習得することでも自然に磨くことができるのです。

たとえば…

  • データ分析や洞察によって課題を発見する力は問題発見力を磨きます
  • 市場のトレンドや顧客ニーズを先読みができる力は「的確な予測をする能力」を育みます
  • 競合調査やユーザーのリサーチをとおして「情報収集能力」を強化できます
  • 様々なWebツールやシステムを駆使することによって「コンピュータスキル」が身につきます

Webマーケティングスキルは、「未来対応の能力を育む基盤となると言ってもよいかもしれません。

Webデザインスキル

Webデザインとは?

Webサイトやバナーなど、Web上の視覚的なデザイン全般指します。

みなさんがWeb上でよく目にするバナーや、インターネット上で表示される魅力的な広告もWebデザインスキルを駆使して作られています。

Webデザインは、単なる見た目の美しさだけではなく、ユーザーが快適に情報を得たり、目的を達成したりするための「使いやすさ」も重視します。

また、スマートフォンやタブレットなど、さまざまなデバイスでの見え方や操作性にまで気を配ることも大切です。

基本的な考え方を学べば、Canva(キャンバ)やFigma(フィグマ)など使いやすいデザインツールもあるため、初心者からでも挑戦しやすい分野です。

Webデザインのスキルがあるとできるようになること

Webデザインスキルがあるとできるようになることについて、身近な業務に活用できることから少し専門的なWeb領域の内容まで、幅広くご紹介します。

1.相手に視覚的に伝わりやすい資料やスライドのデザインが作れるようになる

仕事の様々なシーンで活用される資料やスライドは、内容をまとめるだけでなく伝わりやすい見た目も大切です。

Webデザインのスキルがあれば、色やフォント、レイアウトを工夫して、プレゼンや会議で相手の印象に残る魅力的なデザインを作れるようになります。

2.サービスや商品に合わせた配色やフォントを選べるようになる

配色やフォントの選び方次第で、サービスや商品の印象は大きく変わります。

Webデザインのスキルを活かせば、ターゲットやブランドのイメージに合わせた配色やフォントを選ぶことができるため、デザインを通してサービスや商品の魅力を自然に伝えることができます。

3.SNS投稿の画像を作ることができる

SNSを活用した集客には、目を引く投稿用の画像が欠かせません。

ブランドや商品のイメージに合ったデザインができれば、集客や認知度アップにも貢献することができます。

4.お店や商品のオンライン用の宣伝ページを作ることができる

商品やサービスを効果的に宣伝するには、見た目の魅力だけでなく、目にした短い時間で必要な情報をわかりやすく整理することが大切です。

Webデザインスキルがあれば、その魅力を効果的に伝える宣伝ページを作れるようになります。

5.アイキャッチ画像を制作できる

アイキャッチ画像とは、Web広告やブログ記事で一番最初に目に入る画像です。

内容のテーマや雰囲気が直感的に伝わるデザインを目指すことで、クリック数や閲覧数の増加を目指します。

記事の冒頭にあった、タイトルが書いてある画像も
「アイキャッチ画像」です。

6.バナー制作ができる

バナーとは、広告やWebサイトでよく使われる、他のWebページを紹介するための画像です。

購入や申し込みページへの入口となることもあるため、ビジネスの目標達成において重要な役割を果たします。

デザインスキルとWebマーケティングの基礎知識があれば、広告費をかけずにクリックや購買を促進する魅力的なバナーを作成することができます。

7.Webサイトのデザインができる

WordPress(Webサイト作成ツール)を使えば、初心者でもWebサイトをデザインすることができます。

さらに、Canvaなどのデザインツールを活用すれば、自分でデザインした画像を使って、よりオリジナル性の高いWebサイトを制作することも可能です。

8.ランディングページ(LP)のデザインを作ることができる

ランディングページ(LP)とは、購入や申込みなど特定の目的に誘導するためのページです。

ターゲットに合ったデザインや情報が伝わりやすいレイアウトを活用しながら、売上や申し込みなど目標の達成に貢献することができます。

Webスキルで広がる可能性

A子さん

Webスキルを磨くと、身近なことから専門的なことまで色んなことができるようになるんだね。

私は資料やスライドづくりが苦手だから、魅力的なものが作れるようになると、もっと仕事が楽しくなりそう!

Bさん

明日からでも活かせるスキルが多いというのも嬉しいよね!

Webスキルを身につけると、他にも色んな可能性が広がるんだよ。

Webスキルで広がる可能性

  • 事務職や広報、販売…業種問わず、対応できる業務の範囲が広がる
  • 就職活動のアピールになる(Webスキルがある人材は歓迎されることが多い)
  • 働き手不足の地方や中小企業にとってはマルチに活躍できる心強い人材に(HP制作・広告など内製化の道も)
  • スキルに応じて収入アップの可能性も
  • 新たな得意分野や職業の適正が発見できれば、Web業界へのキャリアチェンジの道も
  • Webスキルを活用した仕事にはWebで完結できるものも多いため、経験を積めば在宅ワークデビューの道も

このようにWebスキルを身につけることによって、日常業務の充実はもとより、将来的にキャリアや働き方の選択肢を広げていける可能性もあります。

まとめ

Bright Future(明るい未来)の道路標識

ここまで、AI等の普及によって将来の仕事に不安を抱く方に向けて、未来対応の能力が自然に身につく「Webスキル」の習得についてご紹介してきました。

変化が著しい昨今ですが、この先の社会でも活躍を続けるためには、未来に需要が高まる能力をいち早くとらえ、対応できるスキルを今から身につけていくことが大切です。

また、最近のハローワーク求人の中には、事務職や広報担当者、また販売担当者にもSNS運用のスキルを求める求人が増えています。

このように、SNSや日々の資料作成など、身近な業務をアップグレードするヒントがたくさん得られる点もWebスキルのよいところです。

そして、学習と経験を積むことによりキャリアや働き方の選択肢も広がるため、今後の社会の変化にも柔軟に対応していくことができます。

A子さん

社会の変化には不安も多いけど、
未来に必要とされるスキルを着実に身につけていければ、
これからの社会でも長く活躍していけそうだね!

Bさん

うん!今まで培った経験と能力✕Webスキル
で、広がる可能性は未知数だよ!

在宅受講OK!Webスキルの習得なら「職業訓練」という選択も

未経験からWebスキルを身に付けてキャリアチェンジの就職を目指そう

転職も視野に入れたスキルアップを目指す方には、職業訓練を利用したWebスキルの習得もおすすめです。

DXアップの職業訓練では、WebマーケティングWebデザインのスキル、そして生成AIツールの使い方まで幅広く身につけることができます。

公的補助を利用した訓練なので、基本的に0円で受講が可能です。

また、全国どこからでも在宅(オンライン)で学べるので、家庭や転職活動と学習の両立を目指す方にもおすすめです。

DXアップでは、毎月職業訓練のオンライン説明会を実施しています。

もちろん、訓練への応募を決めていなくてもOK!

みなさんのこれからの可能性を広げるきっかけとして、ぜひお気軽に遊びにきてくださいね。

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職業訓練の制度についての詳細や不明点は、厚生労働省のWebサイトや、お近くのハローワークにご相談ください

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