これからWebデザインを学ぶ方が、身に着けるべき知識やスキルは数多くあります。
中でも、Webデザイナーが必ず使用するのが「Webデザインツール」です。技術が大幅に発展した現代では、実にさまざまなツールやソフトが登場しているため、本当の意味で使えるWebデザインツールを選ぶのに悩んでしまう方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、Webデザインに必要となる知識やスキル、主流ツール、資格を紹介していきます。
転職・就職活動からキャリアアップまで、あなたのWebデザインのロードマップに役立つでしょう。
・これからWebデザインを学びたい方
・Webデザイン・コーディング・マーケツールで何を学ぶか比較検討したい方
Webデザイナーの役割と必要スキル
Webデザイナーとは、企業や商店、公共団体など、さまざまな組織がインターネット上に設けたWebサイトのデザインや制作を行う仕事です。Webサイトの構造自体を創造する職業なのでWebクリエイターとも呼ばれます。
Webサイトの種類には、コーポレートサイト、ブランディング、ECサイト、ランディングページ、オウンドメディアなどがあり、Webサイトの目的に沿ったデザインをしなければなりません。すべてのデザインが実現できればよいのですが、時にはコーダーやプログラマーなどの手を借り、Webサイトの目的と依頼者の希望や閲覧者の導線予測に沿った最適なデザインを制作します。
Webデザイナーの仕事内容
- Webサイト設計(ヒアリング・サイトコンセプトの決定・サイトマップやワイヤーフレームの作成)
- Webサイトのデザイン考案(グラフィックツールを使用しデザインをビジュアル化)
- コーディング/プログラミング
- その他Webコンテンツデザインなど(素材制作・バナー広告などのデザイン)
Webデザイナーに必要なスキル
Webデザイナーになるためには、特別な資格は必要ではなく実務経験が重視されます。
Webデザイナーを志す場合は、Webデザインについての基礎知識やデザインツールの操作、HTMLやCSS、JavaScriptといったコーディングの知識が必要です。そうしたWeb制作に必要な知識は最低限として、サーバーやプログラミングといった上流の知識や、Webサイトに集客をしたり改善をしたりするためのWebマーケティングの知識など、幅広い知識を持ったWebデザイナーは重宝されます。
また、盲点なのは、ライティングスキルはかなり重要です。言葉は、人類史上最古のデザインツールと言っても過言ではありません。特別なツールがなくてもダイレクトに伝える事ができる表現方法です。たった数十文字のキャッチコピーで、全体の良し悪しが決まることも。もはやライティングスキルは、ライターさんだけが持っていればいいものではないのです!
①Webデザインスキル:ツールと資格

デザインスキルは、Webサイトの見た目だけでなく、使いやすさやユーザー体験を向上させるのに欠かせません。
デザインのスキルを習得することで、サイトの構成や画像などのビジュアル、テキストや動画など様々な要素を活用してクライアントの要望に応えるサイトを作りやすくなります。
Webデザインの基礎知識
Webデザインとは、Webサイトのデザインやレイアウトを決定することを指します。具体的には、以下のような基礎知識を学習する必要があります。
- 配色:明度と彩度、色相の三属性を理解
- レイアウト:ナビゲーションやヘッダーなどのパーツを適切に組み合わせる
- タイポグラフィー:Webサイトに適したフォントを選び用いる手法
Webデザインに必要なWebデザインツール
技術が大幅に発展した現代では、実にさまざまなツールやソフトが登場しているため、本当の意味で使えるWebデザインツールを選ぶのに悩んでしまう方も少なくないでしょう。
一口に「Webデザインツール」と言っても全て同系統ではなく、ツールによって「画像生成・加工」「イラスト作成」「UIデザイン」などそれぞれ特徴があります。
また、どれか一つだけ導入するというよりは、ケースや必要に応じて複数のツールを使用するパターンが多いと言えます。
そこで、現役のWebデザイナーが使用しているデザインツール上位5選を紹介します。
日本でよく使われているグラフィックデザインツール一覧表 上位5選
主に、バナーやロゴ、アイキャッチ・写真などのWebを構成する素材制作をしたり、ワイヤーフレーム等で使われます。Webデザインツールの選ぶ基準ごとに整理した比較表をAI(ChatGPT)で作成し補足しました。日本での使用割合順となっています。
ツール名 | 使用環境/使用割合 | 料金 | 機能 |
---|---|---|---|
Figma | クロスプラットフォームWindows・Linux・Mac /30% | 無料/有料 | ・クラウドベースのデザイン作業 ・リアルタイムでの共同作業 ・プロトタイピング機能 ・コンポーネントベースのデザイン ・大規模なプロジェクト向き |
Adobe XD | スクトップアプリ /25% | 有料 | Webサイトやアプリ制作に特化したツール。 ・デザイン制作 ・プロトタイプ制作 ・リアルタイムでの共同作業・コメント機能 ・アニメーション機能 |
Sketch | Mac専用のデスクトップアプリ /20% | 99ドル/年 | ・シンプルなインターフェースと使いやすさ ・多機能なプラグイン ・Adobeや他の外部ツールとスムーズな連携 ・多様なフォーマットでのエクスポート |
Adobe Photoshop /Illustrator | デスクトップアプリ /15% | 有料 | Photoshopは高度な画像編集、Illustratorはロゴやアイコンなどのベクターグラフィック作成に強い。 |
Canva | クロスプラットフォーム PC・スマホ・タブレットで使用可能 /10% | 無料/有料 | ・ドラッグ&ドロップで簡単にデザイン作成 ・豊富なテンプレートと素材 ・リアルタイムでの共同作業 ・SNSの予約投稿 |
初めて学ぶ人なら無料で使えるCanvaもおすすめです。
最近ではテレビCMを目にした方もいるのではないでしょうか?
デザインの知識がなくても誰でも印象的なビジュアル素材の作成を可能にすることができます。素材も沢山ありその使いやすさから、一般の人にも知名度が高く、人気のツールとして知られています。
無料ツールか有料ツールか?
無料ツールでもレベルの高い作品を作れるのであれば、問題なく仕事ができます。現に、無料ツールで稼いでいる人もいます。
ただ、無料ツールをおすすめできるかといわれると、難しいところがあります。表現できる幅がかなり制限され、クオリティの限界が決まってしまうからです。
そのため、WEBデザイナーとして着実に稼いでいきたいという方には有料ツールにシフトしていくのをおすすめします。
Webデザイナー求人情報の「必要な経験・PCスキル」では、Adobe社のPhotoshopやIllustratorといった有料ツールが多く見受けられます。IllustratorやPhotoshopは関連書籍の数も充実しており、現場で使用されている割合も圧倒的に高いソフトであるため、学んでも損はないソフトです。学生や教職員の方はソフトを安く購入できますが、一般の方もオンラインスクールなどに登録することによって学生と同じような特別価格でIllustratorやPhotoshopを使うことができます。
筆者はIllustratorやPhotoshop操作に比較的慣れていたので、職業訓練で学習するにあたってAdobeを導入しました。
Webデザイナーとして働くのにツールは手段でしかありません。無料のツールから触って、自分に合ったデザインツールを選んでください。
無料で使えるWebサイト制作ツール4選
最近は無料で利用できる便利なWebサイト制作ツールが数多く存在しますが、どのツールを選べばいいか分からない人も多いのではないでしょうか?そこで、プログラミング不要のノーコードでWebサイトを制作でき、無料で使えるWebサイト制作ツール4選をご紹介します。
これらのツールは、日本のWebデザイナーや開発者によく使用され、それぞれのツールが持つ機能や使用感に応じて選ばれています。Webサイト制作ツールの機能を整理した比較表をAI(ChatGPT)で抽出・作成し補足しました。日本での使用割合順となっています。
ツール名 | 使用環境/割合 | 料金 | 機能 | デメリット |
---|---|---|---|---|
WordPress | OSS /40% | 無料(1GB,広告表示,*サーバーとドメインは外部サービスを利用するため、別途費用がかかります) /有料 | 5万種類以上のプラグインとテーマでカスタマイズ可能。ブログから企業サイトまで幅広い用途に対応。 低予算で手軽にサイト構築が行える。WordPressテーマとプラグインは、それぞれ有料版と無料版があり、デザイン性や機能性の高い有料版を使用するためには購入費用がかかる。 | OSSのため脆弱性を見つけて攻撃されやすいのでセキュリティ対策は必須。 |
Wix | クラウド型 /20% | 無料(500MB,広告表示,独自ドメイン利用不可) /有料 | ドラッグ&ドロップで直感的にサイト作成可能。800種類以上のテンプレートとSEOツールが充実。HTML・CSSといった専門知識が不要。 | 機能制限があるため、カスタマイズ性は低い。バックアップ機能がない。 |
Webflow | クラウド型 /10% | 無料(1GB,独自ドメイン利用不可) /有料 | Webサイトのデザイン、構築、CMS実装、リリースを一貫して行うことのできる、ノーコードツール。コーディングせずにインタラクション(アニメーション)を実装できる。一度Webflow上で構築した要素は、コピー&ペーストでデータが流用できる。 | 日本語には未対応。個人で開発するには難易度が高い。 |
STUDIO | クラウド型 /5% | 無料(月間1万PV,バナー表示,独自ドメイン利用不可) /有料 | コード不要でデザインとコーディングが可能、テンプレートとデザイン自由度が高い。視覚的なインターフェースと簡易的な操作でサイト作成ができる。無料プランでもCMS(ブログ)機能が使える。 日本製なので情報も豊富。 | ソースコードを直接編集できないので、実装できる機能やデザインに制限があります。 |
3.Squarespace(15%)は有料で日本語未対応、5.Shopify(10%)は有料のため除外
これらのツールはそれぞれに特徴や長所、短所があります。ページ公開数や容量の上限、独自ドメインの設定可能性、Google Analyticsの設定、広告表示の有無、デザインの自由度、日本語マニュアルの提供や日本語サポートの有無など、多岐にわたる要素を比較して検討することが重要です。
ホームページ作成ツールを選ぶ際のポイントとしては、まず目標を明確に設定し、ニーズに合った機能を持つツールを選び、実際に使用してみてください。
Webデザインの資格
Webデザイナーは、年齢や学歴は不問で資格がなくてもできますが、以下のようなメリットがあります。特に未経験からWebデザイナーを目指す場合は、可能であれば資格取得も検討した方がよいと思われます。
・知識やスキルが身に付きキャリアアップができる。
・転職時に基礎的なスキルや知識能力の証明になる。
・クライアントへのアピールや信頼獲得ができる。
資格名 | 受験費用 | 内容 | 合格基準 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
【国家資格】ウェブデザイン技能検定 | 1級:学科: 7,000円 / 実技: 25,000円2級:学科: 6,000円 / 実技: 12,500円(35歳以上)または7,000円3級:学科: 5,000円 / 実技: 5,000円 (35歳以上)または7,000円 | 幅広い知識を必要とするWEBデザインの分野において、その技能を公証する国内唯一の国家資格。デザインだけでなくHTMLやCSSのコーディングの知識も要求されるため、幅広いスキルを身につけられる。 | 筆記・実技試験:70点以上(100 点満点)*各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること) | 期限なし |
Web検定(Webデザイナー) | 10,000円+税 | Web制作に関わる人を対象とした試験。Web制作後の評価・運用、知的財産権など出題範囲が幅広いため、資格取得によりWeb制作全体に関わる知識を網羅的に身につけられる。 | 正答率70% | 2年更新 |
Photoshop®クリエイター能力認定試験 | エキスパート:8,600円スタンダード:7,600円 | 「スタンダード」と「エキスパート」の2級種あり。Photoshopを使ってコンテンツを制作する能力を証明できる試験。 | ■スタンダード・エキスパートともに知識問題・実技問題の得点率65% 以上、かつ実践問題の得点率70% 以上 | 期限なし |
Illustrator®クリエイター能力認定試験 | エキスパート:8,600円スタンダード:7,600円 | イラストレーターの知識とスキルを認定する試験。 | 同上 | 期限なし |
国家資格のITパスポートもおすすめです。Webデザインに直結するわけではないですが、Web業界で働くうえで必要となる法令や経営に関する知識、いわば「業界の常識」を身に付けられます。Web専門用語に免疫ができます。
資格名 | 受験費用 | 内容 | 合格基準 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
【国家資格】ITパスポート | 令和4年(2022年)4月以降 7,500円 | ITに関する知識が幅広く問われるこの試験は、「経営全般」「IT管理」「IT技術」の3つの分野で一定の得点を獲得すると合格ができます。 | 総合評価点600点/1000点 以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ 300点/1,000点 以上であること | 期限なし |
②Webコーディングスキル:テキストエディタ3選と資格

コーディング・プログラミングは、作ったデザインをWeb上に実現するスキルです。デザインに加えてHTMLやCSSを使ってWebサイトを構築するコーディングができれば、Web制作の仕事を一人で完結できます。ノーコードのWeb制作ツールでもCSS編集で自分好みにカスタマイズすることができます。
初めて学ぶ人はHTML/CSSから学ぼう
未経験の場合は、HTML/CSSから学習を始めるのがおすすめです。サイト制作の仕組みを理解している状態の方が、使いやすいデザインを考えやすくなるためです。
HTMLはWebページを記述するためのマークアップ言語です。テキストデータをタグという記号でくくり、どこが見出しでどこが本文かという意味づけをします。HTMLファイルはWebブラウザによって解釈され、Webページとして表示されます。ページに表示する文字や画像、リンクなど文書の構造を指定する役割を担います。
一方、CSSはWebページのスタイルを指定するものです。セレクタとプロパティで構成されており、セレクタでHTMLのどの部分を対象にするかを決め、プロパティで文字サイズや色などの書式を指定します。レイアウトやデザインの調整はCSSで行うことが主流です。
JavaScriptを習得してリッチなWebサイト制作を目指す
JavaScript(ジャバ スクリプト)とは、Webページに動きをつけるためのプログラミング言語です。JavaScriptの知識は、未経験からWebデザイナーを目指すフェーズでは必須とは言えません。ですが、ゆくゆくは学ぶ可能性が高く、覚えておくと表現の幅が広がり便利です。
初心者でも扱いやすいWebテキストエディタ3選
WEB制作にはHTMLやCSS、JavaScriptといった言語に対応しているエディタを選びます。
様々な補助機能によって、コードが読みやすくなり、コードを書くスピードが上がることが期待できます。
無料で使えるプログラミング用のコードエディタにはさまざまな種類があるため、どれを選ぶべきか迷いやすいです。新しいエディタに慣れるまでには時間がかかりますし、「せっかく選んだのに使いにくい…」といった失敗は避けたいかと思います。
そこで、信頼性や操作性が高く、初心者からプロまで安心して使えるおすすめの無料コードエディタを3つ厳選してご紹介します。
ツール名 | 対応OS | 料金 | 特徴・機能 |
---|---|---|---|
VisualStudio Code | Windows, Mac, Linux | オープンソースのため無料 | Microsoft社が提供。拡張機能が豊富で、様々なプログラミング言語に対応。デバッグ、ライブサーバー機能、Git統合など初心者にも優しい。日本語化には拡張機能を利用する必要がある。操作性高い。 拡張機能でライブ共有やペアプログラミングが可能。 |
Atom | Windows, Mac, Linux | 無料 | GitHubとの連携が可能で、チーム内でのプロジェクト共有や編集がスムーズにおこなえる。また、無料でパッケージを追加し、どんどん機能を拡張していくことも可能。ユーザーが多いため、使い方やヒントなどを情報収集しやすい。 |
Notepad++ | Windowsのみ | 無料 | シンプルで軽量なテキストエディタ。多言語対応で、基本的なコード編集に最適。初心者にわかりやすいUI。操作性非常に高い。 プラグインでクラウド共有やFTPアップロードが可能。 |
コーディングの資格
資格名 | 受験費用 | 内容 | 合格基準 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
HTML5プロフェッショナル認定 | 15,000円+税 | HTML5やCSS、JavaScriptなどWeb業界で求められる知識を体系的にまとめた資格試験 | 非公表(正答率約70%) | 期限なし。5年間の有意性の期限 |
③Webマーケティングスキル:無料ツールと資格

近年、Webデザイナーに「デザインセンス」だけでなく集客力アップ、コンバージョンアップを狙う「マーケティングスキル」を求める企業が増えています。見た目のデザインにこだわるのみでは、Webサイトの目的を達成できません。SEOやUX/UIも重視して、ユーザー目線でサイトを設計・運営しましょう。事業会社はもちろん、制作会社でもマーケティングの知見を持っていると、Webデザイナーでありながらコンサルティング業務など重要なポジションを任されることもあるようです。
Webデザインにマーケティングを取り入れる2つのメリット
- ユーザーをより深く理解でき、クライアントとの接点を理解したデザインにできる
- 課題を解決するための戦略に基づき、説得力のあるデザインにできる
マーケティング施策で活かせるWebデザイン
予算をかけずにできるSEO対策
SEOとは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、検索エンジンでの検索結果で自社サイトを上位に表示させるための施策です。
近年は、コンテンツの質が最も重要だと考えられていますが、Webデザインの影響も大きなものです。
SEO対策をする上でのWebデザインの役割としては、ユーザビリティを高めるというものがあります。例えば、モバイルフレンドリーでなければなりません。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでWebサイトを閲覧しても見やすく設計されている必要があります。また、Webサイトの読み込み(表示速度)を早くするために画像の最適化などを行います。
SEOに強いサイトを設計するためには、Webデザイナーの協力が必須といえるので、基本的な事柄は理解しておくといいでしょう。
訪れたユーザーを逃さないためのLPO
LPOとは、ランディングページ最適化(Landing page Optimization)の略で、ユーザーが一番初めに訪れたページ(ランディングページ)をいかに魅力的にし、離脱率を下げたりCVR(コンバージョン率)を上げることを目的とした施策です。
ファーストビューの訴求を魅力的にするなどの対策がありますが、仮説検証を繰り返して改善していくのが基本です。GoogleAnalyticsやSerchConsolesを使ったアクセス解析ができるようになっておきましょう。
スマートフォンの普及により注目され始めたUI/UXデザイン
UIデザイナーは、ユーザーがわかりやすく操作しやすいUI(ユーザーインターフェース)を考えることが仕事内容になります。主にUIデザイナーは画面上に表示されるフォント、イメージ画像、ボタンなど目に触れる部分を担当し、デザインの制作がメインとなります。
UXデザイナーは、ユーザー体験を設計するために、マーケティング調査、サイト解析、リサーチなどがメインの業務となります。マーケティング、サイト解析などによって得られた、具体的な数字を基に予測を立て、組み立てたものをもとにユーザーインタビュー、A/Bテストなどで効果測定を行い、そのフィードバックからさらにデータ解析を行い、テストを繰り返すというサイクルでより良い体験を設計していきます。
無料で使えるWeb解析ツール

Web解析ツールを使ってみたいけど、どのツールを使えばいいのか良く分からない



無料で使いたいけど、広告が出るようなツールは嫌だ
Webサイトの運営をしている場合、アクセス解析やウェブ改善は必須です。多くのツールがありますが、機能が複雑で、ある程度専門知識が必要なので、まずは無料で使用できるツールをご紹介します。導入には、予算・導入目的・使いやすさ等を確認し検討する必要がありますが、月額10万円程度かかるものや、無料版と有料版では機能の違いがあったりと、初学者にはハードルが高く感じますね。
以下に無料で使えるWeb解析ツールの一覧表を示しました。1~6はすべてGoogleが無償提供しているツールです。連携することによりユーザーの行動が可視化され、Webサイトの改善が行いやすくなるでしょう。
ツール名 | 目的 | 料金 | 特徴/機能 |
---|---|---|---|
Google アナリティクス(GA) | アクセス解析 | 無料/有料(Google Analytics 360) | Webサイトにユーザーが来てからの行動を分析、問題を確認し、Webサイトの改善に利用する。 ・ユーザー行動(イベント)の計測 ・様々な要素(ディメンション)と3つ以上の組み合わせが可能 ・アクセスレポートの作成 ・Webとアプリの統合分析 |
Googleサーチコンソール | SEO対策 | 無料(機能制限なし) | ユーザーがWebサイトに来るまでの行動を分析、問題を確認し、SEO対策に利用する。GAと連携させることでWeb集客施策をより強化できる。 ・Webサイトのパフォーマンス分析 ・URL検査(クロール申請機能) ・ページエクスペリエンスの確認 ・リンク数の確認 |
Googleタグマネージャー(GTM) | タグ管理 | 無料/有料(タグマネージャー360) | Webページのタグを直接編集することなく、管理画面から簡単に設定でき一元管理が可能。 ・タグのテストやデバック機能 |
Loocker Studio(旧データポータル) | BIツール | 無料/有料(Looker Studio Pro) | 800以上のデータソースと簡単に接続しデータを統合、表やグラフといったレポートやダッシュボードを作成・共有できる。直観的な操作性。テンプレートが沢山用意されている。 ・可視化されたアクセス解析レポートの作成 ・様々なデータに接続 ・レポートを作成して共有(共同編集) |
Googleキーワードプランナー | キーワード選定 | 無料/Google広告を出稿していない場合は一部機能に制限 | キーワードの検索ボリュームや競合性、関連するキーワード選定を支援する。実際にGoogleで検索された語句を元にキーワードが生成されるため、広告表示が見込める。 ・月間の検索ボリューム(検索回数) ・CPC(クリック単価) ・関連キーワード候補の確認 ・リスティング広告における競合性 |
Page Speed Insights | 表示速度 | 無料 | パソコンやモバイルのサイトのページ表示速度を測定して分析、評価し、改善点を提示する。 ・実際のユーザーの環境で評価する ・測定結果をの点数表示 ・競合サイトの分析も可能 |
similar web | 競合分析 | 無料/有料 | 自分のサイトだけでなく、競合サイトの解析や競合が運用している広告・SEO分析。おおよその数値を把握するのに役立つ。 ・競合サイトの分析・競合サイトとの「比較機能」 |
初めて学ぶ人向けWebマーケティングの資格
マーケティングツールに対する資格を取得するのもスキルの証明になります。マーケティングに関わる業務に携わったことがないWebデザイナーは、マーケティングセンスを証明するためにも積極的に取得を目指しましょう。
Google系のツールには、簡単なものからより専門性の高いものまで幅広い難易度の資格があり、受験料無料で、オンラインで24時間いつでも試験が受けられます。初学者には、スキルショップでオンライントレーニングを受けられるGoogleアナリティクス認定資格(GA4)が挑戦しやすいでしょう。
資格名 | 受験費用 | 内容 | 合格基準 | 有効期限 |
---|---|---|---|---|
マーケティング・ビジネス実務検定 | A級12,760円B級7,480円C級6,270円A・B級併願 20,240円B・C級併願 13,750円(全て税込) | 職種や業種を限定せず、幅広いマーケティングの実務知識があることを証明する資格です。公式の試験対策講座・テキストも充実しています。勉強をはじめる「取っ掛かり」としてもおすすめ。 | A級 基準点以上の合格率B級 70%以上の合格率C級 80%以上の合格率 | 期限なし |
ネットマーケティング検定 | 6,000円(税込) | Webでのマーケティングに特化した資格です。勉強の過程で、ブランディングやSEO、SEMなどの知識を身につけられる。 | 正答率70%以上 | 期限なし |
Googleアナリティクス認定資格(GA4対応) | 無料(いつでも受験可能) | Google Analyticsの基本的な設定と使い方、データ収集とレポートの理解。スキルショップ「Google Analytics Academy」で無料のオンライントレーニングを受けられる。 | 問題数:50問、制限時間:75分正答率80%以上(再受験は24時間以降に可能) | 合格後 12 か月有効 |
初めて学ぶ人のWebデザイン勉強方法
WebデザインやWebマーケティングを勉強するなら、独学やスクールに通うなどの方法があります。筆者が実際に受講した職業訓練校について触れます。
以下に、各勉強方法のメリット・デメリットについてまとめます。
独学で学ぶ
未経験者には独学はハードルが高いようですが、経験者がレベルアップをする上で、独学で学習する人は多いようです。基本的には、Web、動画、書籍などで基礎部分を学び、実践的な知識・スキルを身につけるには、現場で実践済みの信用できる情報をインターネット上から得て、自身に取り込んでいく方法のようです。目標を立て計画的に進めていき、自己管理をしっかり行っていけば、効率良く学んでいけます。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
授業料がかからないので費用が抑えられる。 *テキスト代は別途必要で、Web学習でも一部費用がかかることも 学習ノルマがないので、働きながらなど時間に制約がある人に向いている。 | 実践的なスキルの習得が難しい。 目標を見失う可能性 |
スクールで学ぶ
Webデザイナーとしてレベルアップしたいのであれば、通信講座やオンラインスクールもおすすめです。
メリット | デメリット |
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教材の完成度が高く、カリキュラムにより効率的に学べる 自分の好きなタイミングで、好きな場所から学習できるため、子育てなどでプライベートが忙しい方にもおすすめできます。 | 費用が高額 Webデザインスクールの料金相場は16万円~76万円、条件が合うならば「教育訓練給付金制度」を利用できることもある。 就職への熱量はスクールにより差がある。 |
職業訓練で学ぶ
職業訓練とは、求職活動をしている人が、再就職のために必要な知識・技能を習得するための公的な制度です。職業訓練全体では、通所やオンラインでの学習方法があります。お近くのハローワークで申し込みできます。
有料スクールとの大きな違いは、無料で受講できる点に加え、受講生の最終目標が「就職すること」である点と言えます。その為、学習と同時並行で就職活動に取り組むことが求められます。
また、要件を満たせば雇用保険失業等給付または職業訓練受講給付金を受給しながらの受講が可能です。制度詳細については厚生労働省のページを参照ください。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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授業料0円で学べ、要件を満たせば給付金がもらえる オンライン学習の場合、時間や場所に捉われず受講しやすい 就職支援があり、サポートを受けられる | 時間計測や課題提出等による強制的な学習ノルマ:公的な制度であるため、期間内に定められた学習範囲を学び終える必要がある 必ず受講できるとは限らない:申込後の選考に合格しないと受講できない。公共職業訓練における分野別の応募倍率では、デザイン分野は140%以上と最も高いようです |
筆者は、職業訓練校(DXアップ)でWebデザインとWebマーケティングの両方を学んでいます。Web業界未経験者の方でも安心して、しかも無料で学ぶことができます。週一回の面談指導や課題提出などで講師からのフィードバックもあり、モチベーションも保てます。
Webデザイナーが学ばなくてはならない内容は多岐にわたります。Webの勉強は片っ端からすべて勉強していては、どれだけ時間があっても足りません。アシスタントなどで会社に入り下積みをして、実務を通して調べながらスキルを習得していくのも一つの道です。また、独学の場合、参考書やインターネットから情報を手に入れることができても、実践で活かせないことが少なくありません。WebデザインやWeb全般の知識を効率良く身に付けるためには、Webデザインを学べるスクールや職業訓練に通うことが近道です。
まとめ
WebデザイナーやWebマーケタ―は選ばないとなれない職業です。職業訓練はあくまでも基礎的な事を学ぶ入口の一つでしかなく、個人の勉強や学び続ける姿勢がやはり大事です。広く浅く学び、自分が興味をもち学びたいと思ったことを、自らの行動によって、時間が許す限りとことん学ぶ事も可能です。
決められた期間内で、どれだけの熱量を持って学んでいくかによって、その後は変わっていくのだと思います。
この記事がWebデザイナーを目指すあなたのキッカケになれば幸いです。