未経験OK!Webデザイナー採用につながるポートフォリオの作り方

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未経験からWeb業界に転職したい。

でも、「実績もない私が、どうやってアピールすればいいの?」このような悩みを抱える方は少なくありません。

ですが、安心してください。たとえ実績がなくても、“自分を伝える”ための強力なツール、それがポートフォリオです。
本記事では、未経験者がポートフォリオを作成する意義から、実践的な作成ステップ、ツールの選び方までをわかりやすく解説していきます。

目次

未経験者にとっても、ポートフォリオは転職活動に欠かせないツールです。その重要性と意義を明確に整理しておきましょう。

自己ブランディングの第一歩

ポートフォリオは単なる作品集ではなく、自分自身をブランドとして表現するツールです。
未経験者でも、どんなことを学んで、どこまでできるようになったのかを見せられれば、採用担当者にも、学びの姿勢や成長過程が具体的に伝わります。

実績の代替としての役割

実務経験がない場合でも、学習中に取り組んだプロジェクトや自主制作した作品を掲載することで、実績の代わりとして活用できます。これにより、実務経験はなくても、実践的なスキルや思考力を示すことで、即戦力としての可能性を印象づけられます。

目標とターゲットの明確化

ポートフォリオを作成する前に、目指す職種や、ターゲットとなる企業・クライアントを明確にすることが重要です。
これにより、コンテンツの方向性やデザインスタイルが自然に定まります。

コンテンツの整理と構成

ポートフォリオに掲載する内容を整理し、以下のような構成を検討します。

  • 自己紹介:自分のバックグラウンドや強みを簡潔に紹介
  • スキルセット:習得したツールや技術、資格など
  • 制作物:学習中に制作したWebサイトやデザイン作品
  • 学習履歴:受講したスクールやオンラインコース、独学の内容

デザインとユーザビリティの重視

ポートフォリオ自体がデザインのスキルを示すものです。シンプルで視認性の高いデザインを心がけ、閲覧者が直感的に目的の情報にたどり着ける構成を心がけると、より効果的です。

実績がなくても「できること」を伝える

未経験であっても、「自分に何ができるのか」「どのような課題を解決できるのか」を具体的に示すことで、説得力が増します。たとえば、特定のツールを使った分析レポートや、実在のクライアントではない場合でも、自主的に設計・制作した架空プロジェクトを通じてスキルを証明できます。

オリジナリティを追求する

テンプレートをそのまま使用するのではなく、自分の個性やスタイルを反映させたデザインを心がけましょう。
これにより、他の応募者との差別化が図れます。

フィードバックを受ける

完成後は、第三者のフィードバックを受けることで、さらなる改善点を見つけることができます。
転職エージェントやメンターサービスを活用し、専門的な視点を取り入れるとより効果的です。

おすすめのポートフォリオ作成ツールを紹介します。

Jimdo(ジンドゥー)

コーディング不要で、直感的にWebサイトを作成できるツールです。初心者でも扱いやすく、ポートフォリオ作成に適しています。

WordPress

多機能でカスタマイズ性が高いCMSです。独自ドメインを取得し、プロフェッショナルなポートフォリオサイトを構築できます。

STUDIO

ノーコードでデザイン性の高いWebサイトを作成できるツールです。デザインに自信がある方におすすめです。
Studioで作成されたポートフォリオサイト集

未経験でも充実したポートフォリオを作るには、掲載するコンテンツの質と構成が重要です。ここでは、未経験者でも掲載できる具体的なコンテンツ例を紹介します。

学習記録・制作過程の記録

作品の「完成物」だけでなく、「どのように学び」「どう制作したか」を記録することが、信頼感や説得力につながります。
以下のような学習記録は、採用担当者にも評価されやすいです。

  • 制作にかかった時間や使用ツール、学んだことのメモなど
  • エラーやつまずき、そこから得た学びの記録

こうした情報は、継続的な学習姿勢や課題解決力を伝える材料になります。

架空案件やセルフプロジェクト

実案件がない未経験者でも、自分で「課題」を設定し、その課題に対して解決案を企画・制作することで、仕事の流れを模擬的に表現できます。

  • 架空のカフェサイトをHTML/CSSで制作し、レスポンシブ対応
  • 架空の商品のSNS広告バナーを制作し、A/Bテストの案を提示
  • 架空のWebメディアにSEO記事を5本投稿した想定で構成案+1本執筆

ポイントは「目的・ターゲット・成果」を明記すること。たとえ実在しない案件でも、マーケティングやデザインに必要な思考プロセスを伝えることができます。

使用ツールや技術の紹介

自分がどのツールを使えるか、どのようなスキルセットを持っているかを視覚的・具体的にまとめておくことも重要です。

  • 使用可能なデザインツール(Photoshop、Figma、Canvaなど)
  • マーケティングツール(Google Analytics、Search Console、Lステップなど)
  • CMS(WordPress、STUDIO、Notion)
  • コーディングスキル(HTML、CSS、JavaScriptの習得度)

ツールのロゴやアイコンを用いてビジュアル化すると、視認性も高くなり、印象に残りやすくなります。

未経験者のポートフォリオを採用担当者がチェックする際、どんな点を重視しているのでしょうか?
実際の現場での声を参考に、注目されるポイントをまとめました。

「学ぶ力」と「考える力」が見えているか

未経験である以上、即戦力は求められません。その代わりに「伸びしろ」があるか、「自分で学んで行動できる人か」を重視されます。

  • 課題に対してどうアプローチしたか
  • トライ&エラーをどのように乗り越えたか
  • ユーザーや目的に対して、どのような工夫をしたか

こういったプロセスを説明できる作品には、たとえ技術力が未熟でも、評価が集まります。

「見せ方」に配慮があるか

  • 作品の並び順が整理されているか(ジャンル別など)
  • ナビゲーションが使いやすいか
  • デザインが統一されているか(配色、フォント、余白)

ポートフォリオ自体が「作品」だという意識を持って、UI/UXにも気を配りましょう。

「目的意識」が感じられるか

単に作品を羅列するのではなく、「なぜこれを作ったのか」「どのような結果を期待したのか」といった目的が明確になっているポートフォリオは、プロ意識の高さが伝わります。

イラスト7

未経験者向けにおすすめのポートフォリオ構成例を紹介します。以下のような構成にすることで、わかりやすく、印象に残るサイトになります。

【トップページ】

  • 自己紹介(顔写真またはアイコン付き推奨)
  • キャリアビジョン(どのような領域で活躍したいか、将来的なゴールも含めて記載)
  • ポートフォリオの概要(スキル・得意分野)

【作品紹介ページ】

各プロジェクトについて以下の構成でまとめましょう

  • プロジェクト名
  • 制作の目的
  • ターゲットやコンセプト
  • 使用ツール/制作期間
  • デザインまたは分析の工夫点
  • スクリーンショットやリンク

【スキル・学習歴】

  • 使用できるツール/言語(アイコン形式で)
  • 受講した講座や取得資格
  • 学習時間や習熟度グラフ(自己評価でもOK)

【ブログ・アウトプット】

  • 学んだことを定期的に発信している様子(記事一覧)
  • 分析レポート、業界ニュースのまとめなど

【お問い合わせ】

  • メールフォーム or SNSのDMリンク
  • GitHubやnote、X(旧Twitter)など外部アカウントのリンク

これらを整理・デザインすることで、未経験でも「プロとして活動できる準備が整っている」ことを印象づけることができます。

ポートフォリオは一度作成して終わりではなく、成長に応じて定期的に更新することが成功への近道です。
特に未経験者は、学ぶたびに更新し、自分の成長を反映させることで信頼度もアップします。

今後意識したい3つのステップ

STEP
毎月1つ、新しいアウトプットを追加する

→ 学習内容や制作物を1つでも反映していくことで、更新が続けられます。

STEP
定期的に他者のフィードバックをもらう

→ スクール講師やSNS、転職エージェントに見せてレビューを受けましょう。

STEP
掲載順・内容の見直しを忘れずに

→ 転職先の職種に応じて、構成や見せ方を調整することも重要です。

SNS・ブログと連携して認知度を広げよう

ポートフォリオサイトを作っても、見てもらえなければ意味がありません。
X(旧Twitter)、note、Instagram、ブログなどと連携して、自分の制作物や学びを定期的に発信することがポイントです。小さな発信が、チャンスや仕事のきっかけになります。

Q1: 未経験でもポートフォリオは必要ですか?

A1: はい、未経験でもポートフォリオは自己PRの重要な手段です。自分の学習成果やスキルを具体的に示すことで、採用担当者にアピールできます。

Q2: ポートフォリオに掲載する作品はどのように作成すればよいですか?

A2: 架空のプロジェクトや、知人からの依頼で制作した作品などを掲載すると良いでしょう。実際の業務を想定した内容にすることで、実務能力をアピールできます。

Q3:スクールで作った課題や制作物を掲載してもいいですか?

A3: はい、もちろん掲載可能です。スクール課題も、未経験者にとっては大切な実績です。ただ並べるだけでなく、「目的」「工夫」「成果」の3点をしっかり説明することで、説得力が増します。スクールの課題でも、自分の工夫や意図を反映させることで、他と差別化できます

Q4: ポートフォリオの更新頻度はどれくらいが良いですか?

A4: 最低でも3ヶ月に1回の更新が理想的です。特に未経験から転職活動中の場合は、スキルの進捗や新しい制作物を随時追加し、常に最新の自分を見せられるようにしておきましょう。また、更新履歴を掲載することで、継続的に学び成長している姿勢もアピールできます。

Q5: 未経験でもクラウドソーシングの実績を載せてもいいですか?

A5: はい、非常に効果的です。クラウドソーシングでの案件は実務経験として扱われることが多く、ポートフォリオに掲載する価値は十分にあります。案件の詳細や納品物、クライアントからの評価(レビュー)なども記載すると、より実践力を証明することができます。

Q6: ブログやSNSはポートフォリオに含めた方がいい?

A6: はい、適切に活用すれば大きなプラスになります。ブログでの学習記録やSNSでのアウトプットは、「継続力」や「発信力」、「思考の深さ」などを示す材料になります。ただし、プライベートな投稿が多いSNSは避け、一定のフォロワー数(目安として1,000人以上)がある専門的なアカウントを活用すると、信頼性が高まります。

Q7: スキルが浅くて自信がないのですが…

A7: 誰でも最初は初心者です。大切なのは「完璧な作品を作ること」ではなく、「成長の過程を見せること」です。たとえば、同じテーマで最初に作ったものと、3か月後に作った改良版を並べて掲載することで、「どれだけ努力してきたか」「どのように改善してきたか」が伝わります。それが面接官にとっては非常に評価されるポイントになります。

Q8: 面接でポートフォリオについて聞かれたらどう答えればいいですか?

A8: 面接では、ポートフォリオに掲載している内容について具体的に説明できるよう準備しておきましょう。特に「なぜその作品を作ったのか」「何を工夫したのか」「どんな結果を得たのか」など、制作の背景や自分の考えを言語化することが重要です。事前に想定問答を作り、練習しておくと安心です。

未経験からWebデザイナーを目指す上で、ポートフォリオは単なる作品集ではなく、自分自身を表現する「名刺」のような存在です。経験がないからといって諦める必要はありません。以下のようなポイントを押さえることで、実務経験がなくても魅力的なポートフォリオを作成できます。

ポートフォリオ作成の要点チェックリスト

  • 目指す職種・ターゲットに合わせた構成になっているか
  • 実績がなくても「何ができるか」「どう考えて行動したか」が伝わるか
  • ポートフォリオサイトのデザインや構成がユーザー視点になっているか
  • 定期的な更新がされているか
  • オリジナリティを加え、他者と差別化できているか

キャリアのスタートは「伝える力」から

「伝える力」とは、情報を整理して他者にわかりやすく提示する力です。

ポートフォリオは、その力を最も視覚的に示せる媒体のひとつです。
スキルや経験は、これから積み上げていくことができます。
しかし、自分の魅力や学習の成果を「相手に伝える力」がなければ、採用担当者にその可能性は届きません。

ポートフォリオは、まさにその「伝える力」を可視化するための最高のツールです。
今ある知識と情熱を「見える化」し、自信を持って一歩を踏み出しましょう。

完璧な作品を求める必要はありません。むしろ「成長の軌跡」や「学び続ける姿勢」を伝えることが、未経験者にとっては最大の武器になります。

一つひとつの経験を積み上げながら、少しずつでも確実に「伝える力」を磨いていきましょう。あなたの努力と工夫は、きっと誰かの目に留まり、Web業界への扉を開く「鍵」になるはずです。

この記事を通じて、ポートフォリオの重要性と具体的な作成手順が明確になったと思います。さあ、あなたも今日からポートフォリオづくりを始めましょう!

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この記事を書いた生徒

アラカン未経験ですが、Web関係の仕事を目指し、職業訓練校DXUPでWebマーケティングとWebデザインを学んでいます(^^♪

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