Webマーケティング学び、未経験での転職を成功させるためには自己分析が最も重要です。この記事では、Webマーケティングを学んだ方にこそ実践してほしいフレームワークを活用した自己分析の方法や目標設定、効率的な転職活動の方法にフォーカスしました。
目指す働き方の方向性を明確にし、心から納得の行く転職を実現しましょう。未経験者でも挑戦できるSNS活用術やポートフォリオ作成のコツなども解説しています!
Webマーケティングのフレームワークで自己分析&企業分析できる

Webマーケティングを学んだらその知識を転職活動の第一歩である自己分析に積極的に活用しましょう。
こちらで紹介するフレームワークはWebマーケティングを学んだ人なら馴染のあるものばかりです。売りたい「商品」は自分自身。売りたい相手は「入社したい企業」です。
転職活動の最初の一歩として最も大切な「自分の求める働き方」を見つけましょう。
そのためのフレームワークの活用方法を以下にご紹介します。
十分に自己分析を行い、自分のなりたい働き方や仕事の方向性を定めてください。
5W1Hのフレームワークで「働き方」を定める
自己分析のなかでも自分が求める働き方を明確にしておくことが最も大切です。
なぜなら、求める働き方がぶれていると望む転職にならないためです。
自分が希望する働き方が、人に聞かれても即答できるぐらいまで、転職の軸の確立を目指しましょう。
具体的に進める方法としては、5W1Hのフレームワークが有効です。
以下の問いに答えてゆくことで、自分が求める働き方がはっきりとしてきます。
また、企業の求人を探す際やエージェントの相談の際でも迷うことがなくなります。
結果、時間を有効活用できる転職活動につながります。
5W1Hのフレームワークを転職活動に当てはめると・・
5W1H | (訳) | 募集要項での記載 | 追記 |
When | 時間・いつ働きたいか? | 勤務時間・休日(曜日・日数)・期間 | 働く曜日や日数、時間帯やフレキシブルな働き方の希望があるかどうか。いつまで続ける?(有期・無期など) |
Where | 場所・どこで働きたいか? | 場所や勤務地 | 転勤の有無・リモートorオフィス勤務のほか、業界/業界内の立ち位置なども。 |
Who | 主体・誰と働きたいか? | 自分の立場/役割 | チームで働きたいのか、個人で成果を出したいのか。 |
What | 内容・何をしたいのか? | 事業・職務内容 | 期待される成果、自分が興味を持てる仕事内容や取り組みたい課題は何か。 |
Why | 理由・なぜその仕事をしたいのか? | その会社・職種・役割 | 選んだ理由は何か?自分の価値観やキャリアゴールはどういったものか? |
How | 手段・どのように働きたいのか? | 裁量・権限はどういったものか | 仕事の進め方・時間の使い方 |
余力があれば、以下のことも考えてみましょう。
5W1H | (訳) | 追記 |
(to)Whom | 相手、特定のターゲットや対象者 | ターゲット・価値を届ける相手(喜ばせる相手・お金を出す人)はどういった対象か。 |
With,Whom | 誰と、関係者 | 社内・社外でも、一緒に働くのはどんな人人物か。 |
How many | どのくらい、数量・規模 | 事業規模・社会的影響力の大小はどうか。 |
How much | いくらで、給与や報酬、福利等 | 月給・時給・賞与・手当などはどのくらいを希望、必要か。 |
紙に思いつくまま、何度も書き出してみてください。
求人票をみて、気付いたことがあれば都度追加するのも良しです。
多くの人は、数十年間は働く期間があるはずです。その間にこの軸は変化してゆきます。
働く環境、家族構成、時代の流れによって変化の仕方は人それぞれです。
転職活動をしていない時でも、できるだけ定期的に見直すことをおすすめします。
SWOT分析を活用して自己分析を行う
SWOT分析は、自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を明確にするためのフレームワークです。
これを自己分析に応用し、自分のキャリアにおける特徴や可能性を整理しましょう。

転職者にとって内部環境要因とは、
強み(Strength):過去の職務経験や自信があること、学んだスキルなど
弱み(Weakness):苦手な業務内容、経験値が足りない部分など
転職者にとって外部環境要因とは、
機会(Opportunity):自分にとってプラスに働きやすい外部環境や求人応募のチャンス
脅威(Threat):倍率が高い企業や職種、経験者のみ募集の求人、求人の絶対数が少ないなど
この、強みと機会が交差した条件が多い会社が応募に最適な会社といえます。
また、弱みに気づけば補うのもよし、その業務を避けて求人を探すという手もあります。
脅威に関しては、自分ではどうすることもできないことが多いのが現実です。
脅威の部分をなんとかしようとするよりも、他を活かす方向を考えることが転職活動を有利に進めるポイントです。
STP分析でターゲット企業を明確にする
STP分析(Segmentation, Targeting, Positioning)は、マーケティング戦略を策定する際に用いられるフレームワークです。
これを転職活動での企業分析に応用することで、自分に合った企業を特定できます。
セグメンテーション: 自分が応募したい業界や職種を分類
これは5W1Hの自己分析で分類できます。
ターゲティング:自分が活躍できると感じる企業を特定
ターゲティング段階では、自分のスキルや価値観にマッチする企業を絞り込みます。具体的には、企業のビジョン、どんなサービスを提供しているか、社風、求める人材像を調査します。
「他社ではなく御社を選んだ理由」として考えてゆきます。
ポジショニング:自分を雇うことで企業にもたらす恩恵ポイントを明確にする
ターゲット企業がどのようなスキルや価値観を重視しているのかを理解します。その上で、自分自身を差別化するポイントを作ります。自分の独自の強みを伝える準備をしましょう。
SNSやポートフォリオで「実績づくり」と「自己PR」を強化

仕事での実績がない未経験者でも、Webマーケティングの仕事は可能です。
「持たざるものの武器」と言われるSNSでの発信が可能だからです。
自分を売り込む営業ツールとしてSNSアカウントを開設し、ターゲットを定め、発信内容や数値の分析、SEOライティングなど実績を積みましょう。未経験でも、転職活動でアピールができます。
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオはデザイナー職だけのものと思っていませんか?
デザイナー職以外でも未経験でも、ポートフォリオを作成することは可能です。
実務経験がなくても、個人プロジェクトや学習の成果をポートフォリオとしてまとめれば、自分のスキルを視覚的に証明できます。
例えば、
- 学習で制作したWebサイトや広告キャンペーンの課題作品
- SNS運用やコンテンツ作成の模擬プロジェクト
- 分析ツールを使ったデータ分析結果
一番大切なのは、たとえ課題でも自分自身の思考プロセスを言語化することです。
また、企業は未経験であってもその人の適性や成長意欲を期待する場合もあります。

マーケティング職への適性を感じられるか
自社の社風や職場でスムーズに働けるか
成長する意欲が感じられるか
今は経験がないけれども、今後自社の課題を解決してくれそうか
などを相手にイメージさせられるかどうかです。
何を誰にどのように伝えたいかを意識して、魅せ方を考えポートフォリオを作成しましょう。
ブログやSNSアカウントを運用する
自分がもつ「人に役に立つ情報」を発信しましょう。ペルソナを立て、どんな悩みを解決するかを考えた上でアカウントを作成し、運用しましょう。そして必ず継続してください。
もちろん、フォロワー数は簡単には伸びません。
たとえフォロワー数が爆発的に増えなくても、自分で定めた目標に対して「継続し」「PDCAを回している」ことが採用場面で説明できれば、主体的に考えられる人物として評価されるでしょう。
ここで気をつけなければならない発信は、
・伝えたい内容がブレている
・愚痴やネガティブな内容
です。
本当にある話ですが、面接では好印象だったのにSNSのアカウントがネガティブな内容だということで採用されないという例が少なくないそうです。
誰が見ても前向きになれる、少しでも役に立つ発信が良いですね。
AIで自己PR文のたたき台を作成する
企業採用者に刺さる自己PR文を書くことはなかなか骨の折れる作業です。
ここでAIを使って自己PR文のたたき台を作成してもらいましょう。
具体的なプロンプト例を以下に記載します。
指示文(1回目)
あなたは敏腕転職コンサルタントです。以下の求職者情報をもとに、
①職務経歴書の冒頭に記述する職務要約を作成します。
「職務要約の心得」に従い、作成してください。
②求職者情報を基に、強みと自己PRを箇条書きで3つ作成して下さい。
③志望動機を150字から200字で作成して下さい。
②と③はWeb系の職種に向けた内容にして下さい。
##職務要約の心得
– 300字程度にまとめること
– 一人称ですます調で書くこと
– 職務経歴をまとめ、転職先企業に貢献できることを具体的に明記する
– 複数社に勤めていた場合は、直近もしくは在職期間の長い職歴を中心に書く・専門用語を極力避け、具体的な事実を交えて書くこと
##求職者情報(※職務経歴を追加する)
指示文(2回目)
作成ありがとうございます。
今の作成が30点として100点となるようにもう一度作成し直して下さい。
ここまでで出た文章を元に何度かブラッシュアップし、最終的に自分の言葉でリライトします。
AIで作成した自己PRは誰もが納得できるものではありますが、「平均的」なものになりがちです。なので、その中に自分独自の経験談を織り込むとぐっと独自性と説得力が加わります。
間違ってもAIが出した文章そのままを流用することは避けましょう。
企業ニーズ分析を活用した効果的な面接対策


面接は、自分を売り込むための最大のチャンスです。事前に企業の情報を調べ、どのような人材を採用したいのか、企業の課題は何か仮説を立てます。そして、自分がどのように企業へ貢献できるかを面接で提案することを考えましょう。
面接で聞かれる質問の意図を把握し準備する
転職活動では聞かれることはおおよそ決まっています。
転職活動が多い私ですが、突然横から大きなハンマーを振り下ろされるような質問を受けたことは、これまであまりありませんでした。
ですので、事前に聞かれる内容とその意図を自分の中に落とし込みます。
自己分析が十分であれば自分の軸が定まり、面接時の質問も矛盾なく答えられます。
自己紹介に関する質問
これから面接を受ける相手はどのような人物かを完結に話します。
氏名と面接機会が設けられたことへの感謝の挨拶をしておくことで場が和むでしょう。
簡単な経歴や現職、直近の前職における役職や従事していた仕事について話します。
応募した理由や入社への意欲を話し、締めくくります。
履歴書に書いてある内容を1分程度で話す、というイメージです。
転職理由に関する質問
「自社に入社した際に同じ理由で辞めてしまわないかどうか」、つまり「長く働いてくれるかどうか」や「自社で応募者が希望する通りにのびのび働けるかどうか」など、「入社後の活躍の可能性」の点を判断する意図があります。
転職理由は、ネガティブな表現にならないように言い回しの工夫が大切です。
志望動機に関する質問
「ほかでもない自社になぜ入社したいのか」「希望する意欲がどのくらい高いのか」「入社後に長く働いてくれそうか」「入社後に活躍してもらえそうか」「自社にマッチしているのか」などを見極めようとしています。また、自社についてよく調べているのか、理解しているかどうか判断する意図があります。
自己PRに関する質問
自己紹介と混同されがちですが、全く別物です。
自己PRでは、自分のスキルや強み、経験が企業の求める人材や解決したい課題にいかに最適な人物かをアピールすることが重要です。
具体的な経験や数値があれば伝えやすいですが、未経験の場合は、求める人材に近づくための努力を惜しまない姿勢などをみせましょう。
業務に完全にフィットしなくとも、相手に「再現性」高く、自社でも「同じように活躍してくれる」とイメージさせることが重要です。
面接対策などのノウハウはWeb上にたくさん情報があります。
玉石混交の情報の中、良質な情報を検索する力もWebマーケティングの仕事では大切です。その力も転職活動でどんどん磨いてゆきましょう。
Webマーケティングで重要なPDCAサイクルを転職活動で回す


転職活動を成功させるためには、PDCAサイクル(Plan, Do, Check, Act)を回すことが大切です。なぜ書類選考が通らないのか、面接で不合格になることが多いのか。転職活動で必ず起こるフィードバックのないもやもやが、PDCAを回す中で、改善できるからです。手間がかかるように感じますが、実際は転職活動を計画的かつ効果的に進めることができます。
KGI、KPIの考え方を用いて目標設定を行う
最終的なゴールであるKGIは、Webマーケティングの職種への転職成功が目的です。そこに具体的な数値を設定することで活動途中の現状把握もしやすくなります。
例えば、KGIは6ヶ月後に3社から内定をもらうようにする、KPIとして3ヶ月までに応募企業を10社絞り込み3社書類通過を目指す、などです。
KPIの設定は、まず最初に応募総数、書類通過、一次面接通過、二次面接通過…内定数などを数値で出します。そして自分なりに数値の分析を行い、通過率が悪いと感じる部分を導き出してから仮説と検証を行うということもできます。
時間がかかったり、知識の総動員が必要で難しい点もありますが、今後Webマーケティング職に携わる良い準備運動となりそうです。
応募書類の通過や面接の結果をもとにPDCAを回してみる
転職活動におけるPDCAの回し方の具体例を紹介します。
PLAN(計画)
自己分析・企業分析・自分の希望・企業の課題を洗い出します。
問われれば即答できるぐらい、自分の希望する働き方や職を明確にしておきます。
そのうえで、その希望にマッチする企業を検索するか、エージェントに相談します。
DO(実行)
応募書類の作成・企業への応募・面接
特に書類応募の際は、応募企業ごとに志望動機やPRをカスタマイズして対応します。
面接の時は、事前に企業をよく調べておきます。
例えば、面接時の質問で調べればわかるような質問は避けるべきNG行為です。
CHECK(確認)
応募書類の可否・面接結果・もらえたフィードバックからの考察
応募した結果、可否によって至らなかった部分や評価してもらった部分を自分なりに考察して言語化しておきます。
面接や採用場面では、フィードバックがもらえることはほぼありません。
面接時の雰囲気によっては、逆質問でフィードバックをお願いすることも方法の一つとして考えてみましょう。
ACT(改善)
考察から修正し、次に向けて新たな計画をたてる
自分なりの考察から、別会社や次の面接に向けて施策を考えます。


まとめ
自己PRの作成ひとつにしても、Webマーケティングの基本は、ターゲットを理解し自分の魅力を適切に伝えることです。転職活動においても、この視点は非常に役立ちます。自分を”商品”と見立て、どのように魅力を引き出せるか考えてみましょう。
また、Webマーケティンの施策の一つに挙げられるSEO対策の基本的な考え方は「読む人の役に立つこと」「課題を解決すること」です。それになぞらえて、転職活動でも同様のことが言えます。つまり、「会社の役に立つ人物であること」「会社の課題を解決できる人物であること」が転職成功への考え方です。
このように、Webマーケティングの考え方は転職活動の一助になります。Webマーケティングのように、学んだことを活かしながら転職活動という実践で使える職種はなかなかありません。学んだ知識を総動員し、目標達成まで諦めずに頑張りましょう。