就職や転職で有利になる、資格を取っておきたい。
就職や転職に不安を持っている人は、そう考えるかもしれません。仕事のスキルアップや転職で未経験職種にもチャレンジしやすくなる資格を紹介。
どの業界で、どの職業に転職するか考えよう。
業種と職種の違い
- 職種…個人の仕事内容の種類
- 業種…会社(個人経営やフリー含む)の事業内容の種類
例:「飲食業に勤める営業」といった場合、飲食業が業種で営業が職種になります。
※もっと詳しく知りたい方は、厚生労働省編職業分類 – ハローワークインターネットサービス
これから需要が増える職種
科学技術の進歩やコロナウイルスなどで、今までは必要だった職業も不要になったり急激に常識が変わっていく時代。今後、科学の進歩によりAIや、労働の機械化で労働者が不要になります。
2015年にオックスフォード大学と野村総研の共同研究によって「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能になる」と発表されました。
(参照:日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に)
「2030年までに既存業務のうち27%が自動化され、結果1,660万人の雇用が代替される」と言われています。
実際に現在も無人のコンビニが日本で実験されていたりなど近い将来、既存の仕事が機械によって代替されるでしょう。
そんな時代でも需要が増えてる、これから必要とされるであろう将来性のある職業を紹介します。
- AIや機械では代替できない臨機応変な対応や、人との対応が必要な職業
- 自動化・Webを管理する職業
- 営業職
- ITエンジニア
- Webマーケター
- デザイナー
- 介護士
- 看護師
- 公認会計士
理由を一つずつ紐解いてみましょう。
営業職
営業職とは、「モノやサービスを顧客に販売する仕事」です。
AIが営業の仕事を代替できるようになってきていますが、営業の仕事すべてをAIが代替できるわけではありません。例えば、単価が高い商材の場合は顧客との信頼関係を築いてから契約に至ることが多いですし、好みや条件に合わせてカスタマイズできる商材ならパターン化されたAIよりも人の頭で考えられたもののほうが効果的です。
また、専門的かつ深い知識や、インターネットに出回ることのない情報などは、AIでは得ることはできません。そして、営業職で最も必要とされるコミュニケーションやヒアリングといった営業スキルは、AIが代わることはできないでしょう。つまり、人にしかできないコミュニケーションや企画提案といった仕事は、AIに奪われることはないと考えられています。
ITエンジニア
ITエンジニアとは、主に「企業内のシステムを開発する仕事」です。
ITは私たちの生活に不可欠な技術ですが、それは企業にとっても同様です。テクノロジーが進化する中、より効率的に事業を運営していくためにはシステムへの投資は欠かせず、今後もその需要は伸びていくと予測されています。
WEBマーケター
Webマーケターとは「Web上での販売戦略を立案・遂行する仕事」です。
従来の店舗型の販売を縮小し、ネットを使った販売に舵を切る企業も少なくありません。しかし「どうやって商品を売っていけばいいんだろう?」という悩みを多くの企業が抱えています。そこで今後も活躍が見込まれるのが、Web広告などの知識やノウハウに長けたWebマーケターです。
電通の発表によると、コロナ禍もあり、2020年の広告費は全体で見ると前年比88.8%減と落ち込む一方で、インターネット広告媒体費は前年比105.6%と成長を続けています。
デザイナー・WEBデザイナー
デザイナーは製品や雑誌の表紙、ポスターやチラシなどのデザインを担当する仕事です。
WEBデザイナーは企業のWEBサイトや、ECサイト等のデザインを担当する仕事です。
基本的にはパソコン1台あればできる仕事のため、育児中の副業として携わる女性も少なくありません。
Webサイトのデザインなどを手がける「Webデザイナー」は、特に需要が伸びる仕事と言われています。企業のIT利用がさらに進むためですが、デザインはクリエイティブな要素が強いので、AIが太刀打ちできない領域でもあるからです。
介護士
介護士は、主に高齢者の生活をサポートする仕事です。
総務省・統計局の調査によると、65歳以上の人口は3,640万人で、これは全人口のおよそ30%を占めます。そしてこの割合は少子高齢化に伴い、この先も伸びることが予測されていますが、高齢者を支える介護士の数は圧倒的に不足しています。介護士はますます引く手あまたの存在になります。また、女性も多く働いている環境であることも多く、介護未経験でも比較的に働きやすい職場と言えるでしょう。
参照:総務省統計局
看護師
看護師とは医療現場において、医師の診療や治療の補佐、患者さんのお世話やメンタルケアなどを担当する職業です。
高齢化社会に伴い、看護師の需要は日増しに高まっています。もともと女性比率が高い職場であるため、育児を経て復職している人も多く、女性特有の悩みを相談しやすい環境であることもメリットです。
医療の分野でもIT化は進んでいますが、カルテを電子化したり、遠隔診療が可能になっても、看護師の仕事をAIに置き換えることは困難とされていれます。
公認会計士
公認会計士は、主に企業の成績表である財務諸表が適正に作成されているかをチェックする仕事である監査業務を行っています。監査業務は、公認会計士の資格を保有している人しか行ってはいけない、公認会計士の独占業務です。
公認会計士なるには、公認会計士試験に合格しなければなりません。公認会計士は、医師・弁護士につぐ国家三大資格を必要とする職業の一つ。医師国家試験は医学部を修了、司法試験は、予備試験(合格率約3%)もしくは、法科大学院修了した方のみ受験可能。対して、公認会計士は、どなたでも目指せる資格。
どの仕事が良いかわからない方は、外部リンク:適職診断
これから需要が増える職種に有利な資格
営業職
1.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
パソコンスキルを証明してくれる「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」です。営業職はプレゼン資料作成/売上データ集計など、パソコンスキルが必須です。営業活動をしている以外の時間はパソコンに向かって過ごしていると言っても過言ではありません。WordやExcel、そしてPowerPointを全く使用しない営業職社員など存在しません。資格を持っていることで、以下スキルが証明されるので就活での評価が高まります。
受験料
2.TOEIC
就職において英語力をアピールのに、最も効果的な資格が「TOEIC」です。
グローバル展開企業や今後グローバル展開を視野に入れている企業では、英語力は必須です。実際海外に顧客を持つ企業の営業職社員は、英語を用いた業務が求められます。
受験料
TOEICの受験料は、2021年10月実施回(第278回・第279回)から値上げされました。値上げ後のTOEICの受験料は7,810円(税込)です。値上げ前の受験料6,490円(税込)と比較すると、1,320円値上がりしています。
3.営業士
◎営業士とは
「営業士」は、「マーケティング・セールスのスペシャリスト」です。
日本営業士会は、「営業士初級」、「営業士上級」、「営業士マスター」資格を認定しています。
◎日本営業士会を運営する一般社団法人日本販路コーディネータ協会は、平成13年よりITを活用した研修事業に着手し、営業のプロ(セールスレップ)取り組みの草分け的存在である経済産業省認可のセールスレップ・販路コーディネータ協同組合と連携し、わが国で初めて本格的にこの営業のプロの育成研修事業に着手した団体です。
営業士検定とは日本営業士会の資格検定制度です。初級、上級、マスターと3段階に分かれています。日本営業士会の教材に基づいた試験は6月、11月の年2回開催されており、合格すると営業士に認定されます。初級は基本的な営業業務、上級は営業管理業務と営業指導を含みます。
マスターはマネジメント、マーケティングに関する高度な専門知識となっています。
参照:日本営業士会HP
受験料
【営業士マスター】13,200円
【営業士上級】13,200円
【営業士初級・上級併願】22,000円
【営業士初級】8,800円
登録料
営業士資格は登録制です。
試験合格後、住民票抄本(本人のみ)3カ月以内、資格登録申請書のご提出と資格登録料24,200円(初回資格登録料11,000円、年間登録料13,200円)のお支払いにより、営業士資格認定証が発行されます。
ITエンジニア
ITパスポート
ITパスポートは、ITの基礎知識を全般的にまとめた資格です。これまでITに触れたことがない人でも基礎を幅広く習得できるため、ITやシステムの入門資格として活用できます。出題範囲はコンプライアンス知識・情報セキュリティ・経営全般など多岐に渡り、それぞれの基本的な内容が身に付くところが特徴です。ITの専門分野を目指す人だけでなく、事務や企業経営にも役立つ資格として企業や省庁の採用活動でも注目を集めています。
受験料
受験手数料は、7,500円(消費税込み)です。
WEBマーケター
Webマーケター必要なスキル
結論から言うと、マーケティング職に必須の資格はありません。実際に求人の応募要件に、マーケティング関連の資格を挙げている案件は稀です。ただし、未経験の人がマーケティング職を目指す場合、資格によって基礎知識を持っていることをアピールできます。
ある程度実務経験がある人にとっても、経営やデータ解析など専門性や難易度の高い資格を取得することで、経験者の転職やキャリアアップに役立つ可能性があります。
将来進みたい方向や身につけたい専門性などを踏まえて、スクールで学習する事を検討することが大切です。
デザイナー・WEBデザイナー
WEBデザイン技能検定
デザイナーをはじめとしたクリエイティブ系職種は、あまり必須となる資格はありません。とは言え、理論化されたものを学習することで、さらなるスキルアップや経験の棚卸しに繋げることが可能です。今までは経験からの感覚値で考えていたことが、理論的に整理できる可能性があります。営業職や企画職の方でも、よりデザインを言葉にして伝える能力を身に付けることができるといったメリットがあります。その中でも、ウェブデザイン技能検定は、国家検定制度である技能検定制度の一つとして、厚生労働省より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受け、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が実施するものです。
受験料
介護士
介護士は、主に高齢者の生活をサポートする仕事です。
総務省・統計局の調査によると、65歳以上の人口は3,640万人で、これは全人口のおよそ30%を占めます。そしてこの割合は少子高齢化に伴い、この先も伸びることが予測されていますが、高齢者を支える介護士の数は圧倒的に不足しています。介護士はますます引く手あまたの存在になります。また、女性も多く働いている環境であることも多く、介護未経験でも比較的に働きやすい職場と言えるでしょう。
参照:総務省統計局
介護士になるには、介護業務の実務3年に加え、600時間以上(6か月以上)の実務者研修の受講を義務づけ。 ・教育内容を1,650時間の課程から1,800時間の課程に 充実するとともに、新たに国家試験を受験。
介護福祉士資格の取得方法について – 厚生労働省
看護師
看護師とは医療現場において、医師の診療や治療の補佐、患者さんのお世話やメンタルケアなどを担当する職業です。
高齢化社会に伴い、看護師の需要は日増しに高まっています。もともと女性比率が高い職場であるため、育児を経て復職している人も多く、女性特有の悩みを相談しやすい環境であることもメリットです。
医療の分野でもIT化は進んでいますが、カルテを電子化したり、遠隔診療が可能になっても、看護師の仕事をAIに置き換えることは困難とされていれます。
看護師になるには、大学または3年以上の教育を受けて、看護師国家試験に合格する必要があります。看護師には人間を幅広く理解する能力や根拠に基づき計画的に看護を実践する能力、他職種と連携・協働していく能力などが求められるため、免許を取得する前の教育では、これらの能力を培うための教育が行われます。(参照:公益社団法人 日本看護協会HPより)
公認会計士
公認会計士は、主に企業の成績表である財務諸表が適正に作成されているかをチェックする仕事である監査業務を行っています。監査業務は、公認会計士の資格を保有している人しか行ってはいけない、公認会計士の独占業務です。
公認会計士なるには、公認会計士試験に合格しなければなりません。公認会計士は、医師・弁護士につぐ国家三大資格を必要とする職業の一つ。医師国家試験は医学部を修了、司法試験は、予備試験(合格率約3%)もしくは、法科大学院修了した方のみ受験可能。対して、公認会計士は、受験資格が無く誰でも目指せる資格。
公認会計士となるためにはまず、公認会計士試験に合格する必要があります。
公認会計士試験は「短答式試験」と「論文式試験」に分かれています。
公認会計士試験に合格したからといって、公認会計士にすぐなれるわけではありません。「業務補助」「実務補修」「修了考査」の3つをクリアする必要があります。それを経て、ようやく公認会計士として登録をすることが可能となるのです。順調にクリアして、およそ6年ほど掛かると言われてます。
スクールや通信講座でスキルを獲得できます。
退職後スキルをつけるためにスクールに通ったりすることは、生活が不安になりますよね。
で、期間とか費用とか気になりますよね。おすすめの学び方を少し紹介します。
1.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
期間:1~3か月
費用:29,000円~228,800円【各通信講座、予備校比較】
2.TOEIC
期間:2~3か月
費用:68,000円~500,000円【各通信講座、予備校比較】
3.ITパスポート
期間:3~4か月
費用:3,480円~30,500円【各予備校比較】
4.WEBマーケター
期間:3~12か月
費用:165,000円~657,800円【各通信講座、予備校比較】
5.WEBデザイン
期間:2~6か月
費用:163,900円~760,760円【各通信講座、予備校比較】
意外と、お金が掛かるんだ。どうしよう?
退職した方なら、お金がかからない上に、逆に貰える方法があります。
それは・・・「公的職業訓練」(ハロートレーニング)
公的職業訓練
ハロートレーニングとは?
ハロートレーニングとは
ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)は、しごとをお探しの方を対象とした「無料の職業訓練制度」です。
キャリアアップや希望する就職を実現するために必要なスキルや知識を習得することができます。※テキスト代は自己負担になります。
就職支援・給付金など
ハロートレーニングを受講する方には、ハローワークや訓練実施機関が、積極的に就職支援を行います。また、一定の要件を満たす方に、訓練受講中の生活を支援する雇用保険の各種手当や給付金などを支給します。
こんな人にオススメ
ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)は仕事をお探しの方を対象に、職業相談等を通じて受講が必要である場合に、再就職の実現にあたって必要な訓練を実施しています。雇用保険の受給資格の有無にかかわらず受講することができます。
公共職業訓練の場合
公共職業訓練の場合、手に職をつけるための技術系のコースが多いです。
- 機械
- 電気
- 金属加工
- 建築設備
等の現場系の技術を習得するコース
- パソコン・IT
- スキル関係
- 医療
- 介護福祉関係
等の事務職向けのコース
求職者支援訓練の場合
求職者支援訓練の場合、事務・ITなどの社会人基礎的なコースが多いです。
- パソコン
- 簿記
- 営業
- 販売
- 介護
- 医療事務
- IT
などのコースがあり、基礎的なスキルを身につけるための「基礎コース」と実践的なスキルを身につけるための「実践コース」が用意されているのが特徴。
まとめ
普通に、資格を取るにはかなりの金額と、時間が掛かります。国のシステムを上手く利用して、賢くスキルアップしましょう。